江戸城を巡る旅
江戸城外苑ツアーに行ってきました!
知り合いの方が全国通訳案内士(語学関連唯一の国家資格で、訪日外国人旅行者を相手にしたプロの観光通訳ガイドのこと。外国語以外に、地理、歴史、政治経済・文化に関する一般常識等に関する筆記試験と、口述試験に合格する必要がある難しい試験)で、歴史マスターなので、色々お話しを伺いつつ、朝からお散歩してきました🚶♂️
古地図アプリをダウンロードして、いまの東京と江戸を地図で見比べながらまわります。
アプリ「大江戸今昔めぐり」:
スタートは日比谷公園から🌿
空は快晴でいい感じです✨
アプリを起動すると、こんな感じです。
こちらは、汐留あたりの地図ですが、現在の土地が、江戸時代のどこの国の誰の領地だったのかが一目瞭然な上、家紋までがわかってしまうという優れもの…!
ガイドさん曰く、「いまの日テレのあたりは、がっつり仙台藩主の領地、駅前も福島の領地ということで、日テレは東北に足を向けて寝られないと思うんですよねー。東北復興に関しても、どこの局よりも力を入れるべき!なんて思っちゃったりして」とのこと。
ガイドさん、説明能力だけじゃなくて、ユーモアのセンスも高い…!!!
そんなことを思いながら歩いていると、こんな石を発見。
ガイドさん曰く、「江戸城をつくるために、各藩に石を献上させたんですよね。で、各藩、ノルマがあったんですけど、みんなが石を持ってくると、どの石をどの藩が運んだものかわからなくなってしまう。ずるい藩がパクったりするので、勝手にパクられないように、石に印をつけたものの名残だと思われます」とのこと。
…なるほど。
ちなみに、そんな石垣、積み方はもちろん、デザインにもこだわっているとのこと。
石の表面のぶつぶつの模様、私は天然のものだとばかり思っていましたが、これはわざわざ職人がデザインしているものらしい…!例えば、大奥の方の石垣は「すだれ石垣」という、簾をモチーフにしたデザインを石にわざわざ刻みつけているとのこと。そんなところまでこだわるなんて、スーパーcool!笑
そのほか、権力者がどのように人心を掌握していくか、明治以後の天皇権威への依存理由など、歴史的な事象だけではなくこういう理由があったのではないか、もし〜じゃなかったこうなっていたんじゃないか、という史観も含めて解説してもらい、ものすごく頭よくなった気分になりました。笑
何より楽しかった…!
また、帰りにインド人の男の子に日本の「侘び寂び」について説かれたことをガイドさんに話すと、ガイドさんは「なるほど」と言いつつ、新たな史観を教えてくれました。
曰く、信長の時代に天下統一がなされ、日本の領地が大体手中に入ると、あげられる土地がなくなってしまったため秀吉は朝鮮出兵したのではないか説、それだけではなく、今まで中国から輸入した茶器を褒美のひとつとして渡していたが、それも数に限りがあったり、輸入手数料も馬鹿にならないため、国内で生産できる茶器にどうにかして価値を付与するために出てきた価値観が「侘び寂び」だったのでは?という話でした。世が世なら、立派なマーケティング戦略、ブランディングの達人です。何せ、贅沢ではなく、「質素」であることの美しさを説き、それに大きな価値観をおいたのですから…ヴェルサイユ宮殿もビックリです。笑
帰ったら、どうやってこの話をインド人の彼氏に説明しようか、そんなことを考えながら帰宅した私でした。
尚、素晴らしいガイドさんとは、こちらからコミュニケーション取れます…!
Facebook「国際人になるための歴史講座」:
https://www.facebook.com/kentasguide/
今回は日本語でしたが、基本的には外国人に英語で日本の歴史を説明できるようになろう!がコンセプトのコミュニティです(^^)