テレビは悪くない。何でも距離感が大事だよね、って話。
オススメしてもらった本を読了しました。
おめでとうございます。
そんなタイミングで読了できたのは偶然でしたが、なにやら、タイミング的にも、より考えさせられた気がします。
この本は、戦後の東京を舞台に描かれたハードボイルド小説です。
この本の中で、私がいちばん考えさせられた文章を忘備録的に抜粋しておきます。
「かつてわれわれが信じるべき、とされていたもの――仁義、礼節、忠節、そういう何もかもが、あの戦争で灰になった。大衆どもにはそれが不安でたまらんらしい。一種の癖だ。みな血眼になって、次にすがるべきものを捜している。だがワシに言わせれば、癖そのものを直せばいいのだ。詮ないことを思い煩うのをやめ、テレビジョンを見る。プロレスに興奮し、音楽とともに踊り、落語に笑えばいい。頭を空っぽにするのだ。ただ空っぽに。そこにテレビジョンという風が流れていく。朝も、夜も。悩みを忘れ、笑いと興奮に満たされ、ただ浮かれ騒いで日を過ごす――」(中略)「この国の人間の頭を空っぽにして回る。正気でそれをご自分の使命だと?」「悪いか。ゴミが詰まるよりゃ、空っぽの方がずっとマシなんだよ」
誤解ないように明記しておきますと、上記は小説の一説ですし、現状、私は菅政権に対して賛成も反対もありません。ただ、政治がいかに大切で、その動向をきちんと注視しておかないといけないな、とあらためて思いました。
今期のドラマをほぼほぼすべて網羅して観ていた私からは、以上です。