Aya diary

はじめまして、こんにちは!つらつら私が思ったことを書いていくブログです

1番好きな日本語は何ですか…?

最近はじまったプロジェクトで、香港人の男の子と、インドネシア人のハーフの男の子と仕事をすることになりました。時々カルチャーショックを受けながら過ごす日々が楽しいです。

 

香港人の同僚は、日本が大好きなようで、日本に来てから1年間日本語の勉強をして、弊社に入社したとのことですが、すでに完成されている彼の日本語力には驚かされます。しかも、いまもスポンジのような吸収力で、新しい日本語を習得していっており、彼の勉強熱心なところにも刺激を受けています。

 

ある日、香港人の彼に「1番好きな日本語は何?」と聞いたら、「『儚い』ですかね」と即答しました。「『儚い』はあんまり良い意味じゃないような気がするけど…」と私が言うと、「知っています!でも、『儚い』って言葉は、『桜』を連想させるといいますか、一瞬だけ輝くようなニュアンスに美を感じます…!あと、音の響きも好きです!」と熱弁していました。「一瞬の輝きかぁ…『栄枯盛衰』のようなイメージかな…」と私が呟くと、「『えいこせいすい』!!はじめて聞く言葉です!!」とすぐさまメモしていました。

 

彼に言われて改めて考えてみると、人に夢と書いて、「儚い」とは切ないなぁ…と思いました。また、彼に間違えたことを教えてはいけないと、「儚い」と「栄枯盛衰」の意味を調べてみました。すると、面白いことがわかりました。

 

曰く、中国では、「儚」という字は「おろか」という悪い意味になるようです。「夢」という漢字は、もともとは「暗い」「よく見えない」という意味を表す漢字で、それが転じて、「眠っている時に見るゆめ」という意味で用いられるようになったようです。そこで、「人」と「夢」を組み合わせると、「よくわかっていない人」という意味になるとのことです。「愚か」とは…日本の「儚い」以上にネガティブなイメージです…。

 

また、「栄枯盛衰」の意味をあらためて調べてみました。私は「栄枯盛衰」、「諸行無常」、「盛者必衰」を同じ意味だと思っていましたが、ニアリーイコールなところはあるものの、正確には少しずつ異なった意味であることがわかりました。

 

栄枯盛衰:物事は盛んなときと衰えるときを繰り返すこと

 

諸行無常:世の中の全てのものは常に変化・生滅して、永久不変なものはないこと

 

盛者必衰:どんなに勢いのある物事でもいつかは必ず衰えること

 

勉強になるなぁ…。

 

 

【参考文献サイト】

https://kanjibunka.com/kanji-faq/mean/q0293/

 

https://eigobu.jp/magazine/eikoseisui#heading-68091

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