Aya diary

はじめまして、こんにちは!つらつら私が思ったことを書いていくブログです

「日本人は調子に乗っている」

インド人の男の子と海に行きました。

海を見ながら、3時間ほど話し込みました。

 

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話しの中で私が1番心揺さぶられたのは「日本人は調子に乗っている」という彼の言葉です。これは、国としての問題ではなく、多分に個人の問題が起因してくることだとは思いますが、それでも国際的な視点で考えることにも意味があると感じる話だったので、ここに記載しておきたいと思います。

 

私はこの1年で3人の、日本に住んでいるインド人の男の子と話しました。(偶然にも)みんな24歳で、プログラマーで、日本で約2年ほど働いていました。インドといっても広いので各出身地や細かな文化は違いましたが、共通していたのは自然が好きで、東京が嫌いで、インドにいる自分の家族のために家を買ってあげて(ローンを支払いながら働いて)いて、みんな息をするように自然に勉強していました。

 

3人ともいつもリュックの中に何がしかの本が入っていました。1人の男の子はKindleで投資の方法を学んでいました。もう1人の男の子は時々リビングで英語の本を読んでいました。最後の男の子は、常にリュックに4冊ほどの分厚い仕事に関する本が入っていました。

 

何ともなく彼から、「君の学費はいくらだったの?」と聞かれました。調べたことがありませんでした。私は中高大と私立に通わせてもらっています。それを説明した上で、大体毎年の学費が100万円くらいであると思うことを伝えました(あとから調べてみて、大体それくらいでした。)彼は悲しそうな顔をしながら「それだけのお金があったら、インドで何人の子供が学校に通えるだろう…」と呟きました。

 

彼は東のオックスフォードと呼ばれる、インドのプネ大学の出身です。時々話を聞いていて、人生のほとんどの時間を勉強に充ててきたことを感じます。深夜の2時は彼にとって朝に分類されるそうです。なぜなら毎日、それくらいの時間に起きて、勉強していたから。勉強に疲れると月を見上げて、また勉強して、テスト前は特に、生活に必要な最低限のこと以外は、勉強の時間に充てていたそうです。彼の大学の学費はプログラマーのお姉さんが払ってくれたそうです。奨学金制度があったのかどうかなどはわかりませんが、彼の1年の学費は日本円に換算すると10円だったそうです。

 

そしていま、彼は日本で働きながら、大体月に私の3倍くらいの月収を得ています。でもミニマリストを自称して、必要最低限のものしか買おうとしません。パソコンと携帯は3年前にお姉さんが就職のお祝いに買ってくれたものを大切に使っており、洋服はUNIQLOベジタリアンなので主食は基本的に蕎麦かうどんです。タバコもお酒も宗教上の理由で試したことがありません。

 

彼は言います。

「『仕事は人生の第一優先事項じゃない。』日本人は最近、やっとそのことに気づいたようなのに、まわりの人や生活(Life)を大切にできていないように思うよ。奥さんや子供や自分の親兄弟と過ごす時間を大切にできないのはなぜなんだろう…?僕がいる職場には、結婚した人も、していない人もいるけど、みんなあんまり幸せそうに見えない。せっかくフレックス制の職場なのに、会社でゲームとか、遊んだりしていないで家族と過ごせばいいのにって、いつも思うんだ」

私はただ頷きながら、話しを聞いていました。

「この間、日本人の女の子が『快適な生活を送っている人は、中身が空っぽなんだ』って言っているのを聞いて、共感したよ。日本ではみんなが快適な生活を送ってる。でも日本人は『チョーシにのっている』と思うよ。」

彼は日本語で「チョーシにのっている」と言いました。

 

たしかに今日帰る家を探したり、明日の朝食を心配したりすることがない日本で、日本人はそこに胡座をかいて調子に乗っているかもしれません…。